クリッピング(羽を切る)について
生後3ケ月を過ぎたコザクラインコをお迎えすると、お迎えした仔に様々なトラブルが起きることがあります。一番多いのが、凶暴で人の手に噛みつき手に負えないというケースです。
こういった場合、はじめてコザクラインコを飼った方は、販売先に返却してしまうことが殆どですが、しかし、返却しても何ら問題解決になりません。
たとえば、オスを飼っていて、つがいにするためにペットショップやブリーダーからメスだと言われた仔をお迎えし、DNA鑑定をしてみるとオスだったという事があります。
こういう場合なら、ただちに返却すべきですが、凶暴で人の手に噛みつき手に負えないというケースは、少し違った方法で対処することができます。
コザクラインコは雛から育てていたとしても、人がトレーニングをせずに餌を与えているだけでは、凶暴で人の手に噛みつく手に負えないインコにしかなりません。
そこで、こういったケースは、たとえ、生後3ケ月の中雛であったとしても、お迎えした仔を雛と同じ状態に戻すためにクリッピングを行い、飛べないことにより飼い主に依存する時間を故意に増やしてトレーニングすることで、人とコミュニケーションが取れるインコになれる可能性が高まります。
できれば、クリッピングをしないで人とコミュニケーションが取れるようになってくれれば良いのですが、なかなかそうはいきません。